2011年8月26日金曜日

電線


先日、古民家の配線をやり換えてほしいと依頼され、工事に行ってまいりました。

以前にも電気屋が手を入れていているのですが、なぜが一部 碍子引き配線が残っていました。
主にはその配線のヤリカエでした。

でも、前に手を入れたところでも相当古いもので、こんな感じです。

電線表記

電線の表記が読めるでしょうか?   VA  HIRANO  1961

すなわち   1961年製の電線です。
今から2011-1961=50年前

半世紀前ですね。

高度成長期?

持つものですね。    この電線そのものは絶縁が悪かったわけではありませんが、すでに芯線に油が回り、変色もしていたので交換しました。


ここで思い出したのは 電線の呼び方です。

現在、電気工事には一般的に VVFと呼ばれる電線を使います。
この電線の世間での呼び方は 関東と関西では異なり、

関東では  ”F”   といい
関西では  ”VA”  といいます。

関東の電気屋が関西に来て、関西人が「VA持ってきて!!」とか言うと
「VAってなに!?   聞いたことないよ」  とか  「もしかしてそれって VVFのこと!?  ”F” っていうんだよ」 とかって言われたことがあります。

「なんで ”VA”  なの!?」    聞かれましたがその時は答えることができませんでした。

でも、この電線を見てはっきりしました。
昔、VAっていう電線が存在していて、その名残が今でも関西ではあるんだ  ということ。

すっきりです。

っま…  ちょっとした雑談です。

ちなみに 先ほどの工事したお家はこうなりました。

施工前
施工後 小梁を追加して引掛シーリングを取り付け

















施工前 奥の作業場から夜、庭を通るのが暗いとのこと

施工後  ハロゲンライトを追加しました。